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パートナーの先生方主催イベント「東海地域 生徒大会」が3/12開催されました!
レポート
東海地域で6校が集結!
ルールメイキング・地域生徒大会とは?
地域生徒大会は全国各地でルールメイキングに取り組む中高生が仲間と出会い・学び合う機会をつくることを目的として、2023年1月からはじまったイベントです。校則・ルールを生徒が主体となり見直す「ルールメイキング」が全国的に広がるなか、他校の事例を知ることで生徒活動のヒントやモチベーションに繋がることを期待しています。
第2回目は大垣市立東中学校(岐阜県)が主催となり、愛知県名古屋市にて「ルールメイキング・東海地域 生徒大会」が開催されました。生徒による活動発表・対話を実施した他、ゲストに名古屋大学 内田良氏をお招きし、1年間のルールメイキング実践を振り返りました。
それでは、東海地域 生徒大会の当日の様子をお届けします。
関西地域の刺激を受け、生徒・先生が自ら企画!
東海地域生徒大会は、先進事例校の大垣市立東中学校(岐阜県)が主催されました。「もっと東海地域も盛り上げていきたい!」と、大垣市立東中学校 石橋校長・野村先生が東海地域でルールメイキングに取り組む学校に声をかけ実現することとなりました。
大垣市立東中学校の声掛けで集まったのは、つぎの6校です。
【愛知県】愛知県立足助高校
【愛知県】愛知県立稲沢東高校
【愛知県】名古屋経済大学市邨高校
【岐阜県】大垣市立東中学校
【三重県】桑名市立陵成中学校
【大阪府】大阪夕陽丘学園高校
※大阪府の先進事例校「大阪夕陽丘学園高校」も駆けつけてくれました!
手づくり感のある、あたたかい会場。生徒も大活躍!
今回は、参加校の生徒と先生が中心となって準備を進めてきました。
司会は大垣市立東中学校の生徒が担当しました。話を聞いてみると、当日まで何度も台本を読み、練習をしてきたそうです。会場で配られたパンフレットは、愛知県立足助高校が参加校の情報を集めてつくり、受付で来場者を案内するのは愛知県立稲沢東高校・桑名市立陵成中学校の生徒たち。はじめは緊張した面持ちでしたが、次第に表情も柔らかくなってきました。
先生同士もイベントまでにオンライン・オフラインで打ち合わせを重ねてきました。当日にはもうすっかり顔なじみとなり、みんなでつくったあたたかい空間となごやかな雰囲気でイベントがスタートしました。
同じルールメイキングに取り組む仲間との出会い
まずは4~5人のグループに分かれての自己紹介タイムから始まります。
東海地域生徒大会では「生徒たちの力を信じたい」という想いから、生徒たちがファシリテーターとなりました。はじめは緊張した様子の生徒たちも、同じ境遇の仲間たちと話すうちに徐々に表情が明るくなっていきました。
一方、先生方は先生同士でグループとなり、そこに参観者も交じって自己紹介がスタート。
顔なじみのメンバーだからこそ、ルールメイキングに取り組む楽しさ、難しさなど、最初から「あるある!」と共感の声があがります。
本日のメイン!2校からの実践発表と内田氏の対話へ
生徒の活動発表では、大垣市立東中学校と大阪夕陽丘学園の生徒が、1年間の取り組みをプレゼンテーションしてくれました。実際に取り組んだからこそ分かった難しさ、楽しさ、面白さが伝わる内容に、会場に集まった全員が思わず聞き入ってしまいます。
ゲストの内田氏からは「みんなが考えていること、気づいたことは私が大学で研究しているテーマと同じだよ!」「学校現場ではこんなことが起こっているのかと感動した!」と感嘆のコメントをいただきました。
内田氏と生徒のコミュニケーションタイム
2校の発表のあとは、内田氏が生徒に質問をしながら、学びを深めていく時間です。
・ルールメイキングを通じてどんな成長があった?
・実践での課題や難しかったことは?
・校則が変わったあとの、保護者の反応は?
その他にもたくさんの質問が交わされました。
内田氏からの呼びかけに対して、次々に生徒から手が挙がり「実はこんな失敗もあって…」「こんなことがあったよ!」「ルールメイキングを通して答えのない問いを考える力がついた」と自分が実践から感じたことを丁寧に言葉にして伝えてくれました。
内田氏や他校の意見を聞く生徒の表情は真剣そのもの。生徒たちのメモを取る手も止まりません。
内田氏との対話を通じて、たくさんのことを吸収することができました。
「また会おう!」と約束を交わし、明日へつなげる
生徒同士は、イベントを通じて意気投合。別れを惜しみながら、会場の時間ギリギリまで交流し「また絶対会おうね!」「これからも頑張っていこうね!」と学校を超えて励まし合う姿がありました。
今回の生徒大会は学校が主催となる初めての取り組みでした。東海地域がこれからより一層盛り上がっていくだろう可能性を感じることができました。参加校にはこの出会いをエネルギーに、来年度も参新しい実践が生まれるという期待に胸が膨らみます。
編集後記
みんなのルールメイキング事務局からスタッフの藤本が参加しました。生徒を信じて任せる先生と、自ら一歩踏み出してみようという生徒の皆さんに支えられて「みんなのルールメイキング」があるのだなと、私自身が勇気をもらえた時間でした。
ルールメイキングに取り組む生徒たちも、3年生が卒業し代替わりする季節です。また春から新しい仲間に出会えることがとても楽しみです。
3月29日(水) に「第8回 教員交流会」を開催!
早いもので、あっという間に3月も終わりに近づいています。
本年度最後のイベントは「2022年度振り返り&お疲れ様会」ということで、パートナーを対象に1年間の活動の振り返りや取り組んでみての感想など、活動について発表する交流会となります。
ルールメイキングを通じて感じた手ごたえや悔しい思いなど、パートナー同士で労えるような時間にしたいと思います。
初参加の先生でも、各校でルールメイキングに取り組む先生方と繋がり、実践のヒントを持ち帰ることができる場となりますので、ぜひお気軽にご参加ください!
先生同士のコミュニティで実践のヒントを学びませんか?
ルールメイキング・パートナーは、生徒主体の校則見直しや学校づくりをはじめたい、既に実践している小・中・高校の先生が無料で参加できるコミュニティです。登録には学校承認は不要で、先生個人での登録が可能です。毎月、教員交流会と題した勉強会・交流会を開催する他、ルールメイキング事務局との無料相談や、生徒同士の交流会への招待等をご案内しています。
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