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【高校生によるイベントレポート】7/29にルールメイキング四国地域生徒交流会を開催しました!
こんにちは、みんなのルールメイキング事務局です。
2023年7月29日に、愛媛県西条市の施設「SAIJO BASE」にて、四国地域でルールメイキングに取り組む生徒・先生が集まる「ルールメイキング四国地域生徒交流会」を開催しました。当日は、愛媛県内から計6校(愛光中学校・高等学校、愛媛大学教育学部附属中学校・高等学校、愛媛県立川之江高等学校、愛媛県立西条高等学校、愛媛県立丹原高等学校、愛媛県立松山西中等教育学校 ※五十音順)の生徒が集まったほか、地元企業やスタートアップ企業の方々、徳島県の公立中学校の校長先生など、多様な方にご参加いただきました。
今回は参加した高校生の一人、愛媛県立丹原高等学校の武田樹奈さん(高3)が、当日のイベントレポート記事を書いてくれました。高校生ならではの視点で、ルールメイキング四国地域生徒交流会の当日の様子をお届けします!
愛媛県立丹原高等学校 高校3年生
武田樹奈
●部活動
野球部マネージャー
●好きなこと
高校野球
●どうしてルールメイキングをしているのか
私は、身だしなみ指導での髪型の基準に不満があり、この髪型の校則を変えたいと思ったことがルールメイキングプロジェクトに参加したきっかけです。ルールメイキングを続けてこられたのは、多くの人との出会い、自分にはない意見や考えを知ることができ、それが面白いと思ったからです。また、やったことがないことへ挑戦し、やり遂げたときの満足感と、校則を変えられるかも知れないという期待感が、続けられる原動力となっています。
●どうして記事を書こうと思ったのか
昔から広報とか記事を読むことが好きで、将来は地域の広報誌の制作に関わりたいと思っています。今回、将来の夢に一歩近づくチャンスがもらえたと感じて、記事を書こうと思いました。
ルールメイキング四国地域生徒交流会とは
今回の取り組みは、四国地域でルールメイキングの文化を広げていきたい、みんなと交流したいという生徒や先生の声を受け、愛媛県松山市の一般社団法人 WONDER EDUCATION主催、認定NPO法人カタリバが協力し、7月29日(土)に「ルールメイキング四国地域生徒交流会」を開催しました。これは、四国地域でルールメイキングに興味がある中高生、各校教員、大学生、社会人の約20名で他校の取り組みを学びながら交流を行ったものになります。この「ルールメイキング四国地域生徒交流会」の様子を、レポート記事でお届けします。
打ち合わせ会
プログラムの内容について、各グループの代表者による打ち合わせを実施。参加者が自然と話ができる環境づくりを考えてグループ活動をしていこうと確認。参加者が集まりはじめ、いよいよ交流会のスタートとなりました。
《プログラム》
・自己紹介
・愛媛県立西条高等学校、愛媛県立丹原高等学校の事例発表
・ワークショップ「新しい学校を作ろう」
・各学校に分かれての振り返り
「協働と対話を通してよのなかを楽しく学び合う」交流会スタート
まず、WONDER EDUCATIONの越智さんより、「協働と対話を通してよのなかを楽しく学び合う」機会であるとのお話を受け、参加者は7グループに分かれ、自己紹介を行いました。趣味や好きなことの他に見直したい校則も発表し合うなど、それぞれのイベントにかける思いがみられました。
ルールメイキングに取り組む高校2校の報告
次に、愛媛県内でルールメイキングプロジェクトを実施している西条高等学校と丹原高等学校が取組を発表しました。西条高等学校では、校則について研究をしている生徒が発表を行いました。丹原高等学校に訪問して学んだルールメイキングの取組や、今の西条高生の校則に対してのアンケートなどがまとめられていました。ルールメイキングを学校内に広めるためにはどうするべきか、自分たちからどうアクションを起こすべきか。これからの西条高校での活動が楽しみだと感じられるものでした。
一方、丹原高校では、これまで行ってきた活動を振り返りながら、生徒たちの気持ちや校風がどのように変わっていったのかについて発表を行いました。また、学校内のルールメイキングを通して地域にもエリアメイキングをしていきたいと今後の活動目標も発表されました。
架空の学校を題材に、新しい学校をつくるなら?を考えたワークショップ
次に、グループで「新しい学校をつくるなら何を優先すべきか」について、架空の学校を題材にして話し合いました。
ある班では「暴力から守られるための体罰禁止とスクールポリスの配置」を優先すべきと考え、生徒が安心して学校に通えることを一番に考えていました。他には「友達と思う存分遊べる休み時間の充実」や「病気やケガの際、万全の治療を受けられる保健室の充実」など学校生活の中でも少しほっとできる時間・場所を作ることを優先的に考えている班もいました。
また、「ICT環境の整備、ただしプライバシーは完全に守られる」「教育をきちんと受けられる補修時間や図書館等の充実」など、学生なら教育面を優先するべきだ!という意見も多く上がっていました。一見それぞれのグループで意見がまとまっているようで、どの班も人によって優先したい取り組みが違うので、結論がしっかり出せなかったというグループもありました。
学校に分かれての振り返り
イベントも終盤になってきたころ、それぞれの学校で振り返りを行いました。
イベントを通して自分の学校でやってみたいなと思ったことや今日から学校でできそうなことなどを付箋に書き出して一枚の用紙に張っていきました。「丹原高校が取り組んでいた学校外でのアンケートをしたい!」や「丹原高校生が西条高校に出張講座をしに行きたい!」などそれぞれの学校が互いに刺激を受け、今後の活動の中での “やってみたい” を引き出せました。
イベントで特に印象的だったこと
参加者の感想では、「さまざまな立場の方々から沢山の意見を聞くことができた。」「初対面の人と対話をするのは緊張したが、貴重な時間だった。」など新たな出会いや新たな発見に繋げることができていました。一方、「グループ内のオンライン参加者の人数を減らした方が円滑に進むと思う。」や「対話する時間が少なかった。」と今後のイベントへの改善点も上がりました。
特に印象的だったのが、愛光中学校から参加していた2人の学生です。丹原、西条の取り組み報告の時やワークショップの時も常にメモを取っていて、学ぶことにとても熱心だなと思いました。全員の前で発表するときもしっかり自分の意見を持っていたのですごいなと思ったし、新しい学びを取り入れるのが上手だなと思った。自分が中学生の時には絶対できなかったことなのでとても感心しました。
今回の活動で感じたこと
今までの活動は、学校内での取り組みがほとんどでしたが、今回のイベントでは他校の生徒や大学生と交流する機会となりました。さまざまな立場の方と交流できたことがうれしかったし、自分のレベルアップにもつながったと感じています。以前から、他校の生徒との交流を通してルールメイキングプロジェクトの存在を広めたいという気持ちがあったため、今回のイベントが実現できて良かったです。
私たちは今まで他県の先進高校の方々の取り組みを真似してみたり、アドバイスをいただいたりして取り組みを進めてきましたが、今度はサポートする側にもなれるよう、対話のスキルを上げ、このルールメイキングプロジェクトにこれからも取り組んでいきたいと思います。そしてもっともっとルールメイキングの活動の輪を広げ、「私たちが私たちらしくあるための学校」を増やしていきたいと思います。
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