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【イベントレポート】1/21に関西地域 生徒大会を開催しました!
レポート
■1/21(土)、関西大学梅田キャンパスに7校が集合!
ルールメイキング・地域生徒大会とは?
2021年9月に開催したルールメイキング・サミットでの生徒の変化を受けて、全国各地でルールメイキングに取り組む中高生が仲間と出会い・学び合う機会をつくりたい、そんな思いが発端となり生まれたのが、地域生徒大会です。
その記念すべき第1回目として、2023年1月21日(土)に「ルールメイキング・関西地域 生徒大会」を行いました!関西地域のルールメイキングに取り組む学校が中心となり、リアル会場でのポスター発表やワークショップを実施。関西地域生徒大会の様子を、レポート記事でお届けします。
関西大学梅田キャンパス(大阪府)に、ルールメイキング実践校7校が集合
関西生徒地域大会の会場は、大阪府・梅田にある「関西大学・梅田キャンパス」MeRAISEホール。1階には書店とカフェが併設されており、そこに居るだけでワクワクする空間です。エレベーターを最上階まで上がると、今回の地域大会の会場であるホールに到着します。
当日会場に集まったのは、こちらの7校です。
大阪府、京都府、兵庫県、そしてなんと岐阜県からの参加校も!
■まずは自己紹介からスタート
各学校で発表の最終確認を終え、いよいよ関西地域生徒大会がスタート。
近隣のエリアとはいえ、多くの学校が集まる空間に、少し緊張した表情の生徒たち。
全体では、今日のプログラムの紹介とともに、「ルールメイキングに取り組む仲間と出会い、お互いの気づきやアイデアを発信し、学び合う」という目的を共有しました。「緊張しているかもしれませんが、リラックスして、たくさん対話していきましょう!」との呼びかけに、生徒たちも大きく頷いてくれました。
まず初めのワークは、10個のランダムグループに分かれて自己紹介。
名札に書かれたランダムの数字の仲間を見つけて、グループで自己紹介を行います。
生徒も先生も混ざりあい、ルールメイキングで取り組んでいるテーマや、他の学校に聞いてみたいことをひとりずつ話していきます。近いテーマに取り組んでいたり、似た悩みを抱えていることがわかり、あちこちで共感の声が上がります。緊張していた生徒たちの表情も、少しずつリラックスした表情に。
■いよいよ学校別のブースセッションへ
自己紹介が終わると、いよいよ学校別ブースセッションです。
会場では、学校ごとに7つのブースを設置。
それぞれのブースで「発表(10分)」と「対話(10分)」を3回繰り返します。発表者以外の生徒、先生、観覧は、複数の学校のブースを見て回り、対話に参加することができます。
他の学校の先生が、対話のファシリテーター役に
各ブースでは、他の学校の先生がファシリテーター役に。
発表後の対話セッションでは、これまで見えていなかった学校の取り組みの価値を引き出し、対話を深める役割を担います。「これ、結構大変だったんじゃない?」「どうして、このアクションをしようと思ったの?」など、先生が問いを投げかけることによって、生徒から「実は…」と隠れたエピソードが引き出されるシーンもありました。
学校発表の様子
7校それぞれの発表から、どこ学校もルールメイキングに真正面から取り組み、試行錯誤した様子が伝わります。
こちらでは写真をメインに、各ブースの様子をお届けします。
対話の時間では、発表を終えた生徒たちから「みんなで一緒に考えたい」と、こんなテーマが挙げられました。
・どうしたらもっと活動に興味を持ってもらえるだろう?
・生徒や先生を巻き込みたい。良いアイディアがあったら教えて!
・「自分の学校にしかない」と思う校則は?
・〇〇校らしさってなんだろう?
・ルールメイキングって終わりがあるの?
などなど・・・
対話セッションの中では、「この悩み、私の学校でも同じ!」という共感の声がたくさん寄せられました。他校のアイディアを真似して、さっそく自分の学校でもやってみよう、と意気込む生徒たちもいました。
ブースセッションの時間が終わっても、各ブースではまだまだ話足りない様子。「もっと話したかった」「時間が足りない!」と名残惜しむ声も聞こえてきました。
■振り返り対話セッションでは、今日の学びをシェア
最後の振り返りセッションでは、3人1組で今日の学び・持ち帰りたいことをシェアしました。観覧として参加した地域の方や、保護者の方も交ざった、参加者全員での対話の時間となります。学校や立場も超えた対話を通じて、ここでも新たな発見が生まれていました。
初対面だった生徒たちも、最後にはすっかり打ち解けた様子。
最後の写真撮影も、複数の学校が混ざりあい、和気あいあいとした雰囲気で行われました。
参加した生徒の声
●当校だけでは思いつかなかった制服の改訂などを聞くことができてとてもよかった。また次回もこのような大会があればやりたいと思った。
●学校によりルールメイキングを始めた理由は違うのはわかっていたけれど、今取り組んでいる変えたいことを真剣に取り組んで楽しそうでとてもよかったから、もっと学びたい
●他校との交流により、新たな取り組みのヒントを得ることができた。男子校なので、男女共学や女子高としてのルール作りについて学べる良い機会となった。
関西地域生徒大会 事後アンケートより
参加した先生の声
●リアルに会って話ができる。ということが最大の魅力だったと思います。ほかの学校から声をかけられたり、フィードバックをもらう。そしてそれを自分の中に落とし込んでいくという作業が、大きな学びになったと思います。最後に生徒たちの表情を見たときに満足度が決まったと思います。
(30代・教員)
●悩んでいることが共通であったり、学校によって独自の文化が見えたりしたのでルールメイキングの在り方は「これだ!」という正解はないんだなと思いました。(30代・教員)
●それぞれが思いを持って活動し、正しい、正しくないだけじゃない、より良い形を丁寧な会話を重ねることで作り上げている姿をみて、ルールを縛りたくて教師を目指したのではなく、生徒の主体的な姿、そして生き生きとした姿、安心と笑顔がある環境を作りたくて教師になったのだと思い出されました。改めて生徒や学校と向き合っていきたいと思います。(20代・教員)
関西地域生徒大会 事後アンケートより
観覧の声
●自分達が日々感じている学校ルールの疑問や改善点に対し、自分達の活動を通して変えていける可能性があるのだという体験は、大変貴重だと感じています。
恥ずかしながら、私自身が子供から腑に落ちない規則やルールについて問われたさい、規則やルールだったら合わせておいたほうが楽じゃない、流しておいたほうが楽じゃない、と向き合わないでいたところがあります。
流されるだけではなく、必要性や改善点などを話し合い、対話を通して新たな規則やルールを考えることは簡単ではありませんが、その過程や結果から学べることは大きく、社会を変える一歩になってくれるとも感じました。
(40代・保護者)
関西地域生徒大会 事後アンケートより
編集後記
イベントが終わった後も、会場は大きな熱気に包まれていました。
コロナ渦に広がったこのルールメイキングの取り組みは、これまでオンラインでの交流会やイベントが中心でしたが、あちこちで「対話」が自然発生する場面を目の当たりにして、改めてみんなで集まるリアルイベントの価値を再発見した1日となりました。
現在、ルールメイキングパートナー校は全国180校を超えました。連携校同士がエリアごとに繋がる「ルールメイキング・地域生徒大会」を、これから全国の地域に広げていき、ルールメイキングの取り組みの熱を伝えていきたいと思います。ご参加いただいた参加校の皆様、そしてご来場いただい観覧の皆様も、本当にありがとうございました!
■次回の地域生徒大会は、3月12日(日)に「東海地域」で開催!
早くも、ルールメイキング・地域生徒大会の第2弾が決定しました。
次のエリアは、「東海地域」です!
現在、参加校・観覧を募集しておりますので、ぜひこちらの記事から詳細をご確認ください。
【リアルイベント参加校・参観募集】みんなのルールメイキング 東海地域 生徒大会を名古屋で開催します!2023年3月12日(日) に、東海地域でルールメイキングに取り組む生徒による発表イベントを開催いたします!開催伴い、実践peatix.com
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・パートナー登録は、先生個人でお申し込みできます。(所要時間:1分~3分程度)パートナーに関する詳細は、みんなのルールメイキング公式WEBサイトをご覧ください。
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