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【イベントレポート】3/20に四国地域生徒交流会を開催しました!
レポート
3月20日(水)愛媛県川之江市にて、「ルール生徒メイキング四国地域生徒大会」を開催しました。このイベントは、四国地域の中高生、教員、大学生の約30名で、学校ごとの取り組みを互いに学びあいながら交流を行いました。参加校はこの4校です!
- 【愛媛県】愛媛県立川之江高校
- 【愛媛県】愛媛県立丹原高校
- 【愛媛県】愛媛大学教育学部附属中学校
- 【徳島県】徳島県立池田高校
※参加校の川之江高校は、ルールメイキングに取り組んでいない学校ですが、近隣施設での開催だったため駆け付けてくれました!
※今回は四国地域生徒交流会に参加した高校生の一人、愛媛県立丹原高等学校のK・Nさんがレポート記事を書いてくれました。高校生ならではの視点でイベント当日の様子をお届けします!
自己紹介からスタート!
まず、学生劇団「ど鍋」によるアイスブレイクが行なわれたあと、一般社団法人WONDER EDUCATIONの越智さんより、「『答えのない答えをつくる学び』の機会にしてほしい」とのお話を受け、5グループに分かれて自己紹介を行いました。各グループに分かれた大学生がファシリテーターとなり、趣味や特技のほか、見直してほしい校則について発表するなど、イベントは賑やかなスタートを切りました。
ルールメイキングに取り組む3校の事例発表
次に、四国地域でルールメイキングに取り組んでいる徳島県立池田高校と、愛媛県立丹原高校、愛媛大学教育学部附属中学校が各校の取り組みを発表しました。
池田高校では、生徒会執行部が中心となり、多くの人との対話を通して校則の見直しを図ったと発表を行いました。また、校則改定の目的を全体に共有し、これからルールメイキングをもっと発展させて『めざす生徒像』を確立させたいと、今後の目標を明らかにしました。
丹原高校では、これまでの活動から得た反省を活かし、新たな「たんばらモデル」について発表を行いました。また、生徒や先生だけでなく、丹原高校に関わる全ての人の「おもしろい」「たのしい」「やってみたい」の実現に向けた取り組みを継続・発展させたいと今後の目標についても語られました。
また、愛媛大学教育学部附属中学校では、「『附中生らしい』学校生活を送るにはどうすればよいか」をテーマに掲げ、全校生徒を巻き込んだ活動について発表を行いました。その校則は必要か不必要かを判断できるよう実施期間を設けることで、生徒ひとりひとりが課題をジブンゴト化できる。そうすることで、よりよい学校づくりができていると感じられるものでした。
3校の発表を聞いた後は、各校の生徒と先生が混ざり合い、それぞれの学校の取組でよかったところや気づきを共有しました。
ワークショップ ~ルールメイキングのイメージは?~
次に、学生と先生で分かれてグループを組み、「ルールメイキングで育まれる力とはなにか」を、10年後、20年後…と、未来の自分自身や社会全体の変化を予想しながら各グループで共有しました。
「10年後は結婚していたい!」という意見に対して、「結婚願望はないなあ」という意見。「20年後には海外旅行に行けたらなあ」「海外に行くなら日本一周がいい」など。また、「30年後には車は空を飛んでると思う!」という意見もありました。
そんな未来の自分や社会の変化を想像する中で、いま取り組んでいるルールメイキングがどのように役立ちそうか、考えを巡らせていきました。
それぞれのグループでおもしろい意見が飛び交っていて、参加者はみんな笑顔で対話を楽しんでいました。
各学校に分かれての振り返り
イベントの最後には、それぞれの学校に分かれて振り返りを行いました。今回のイベントを通して学んだことや、これからの活動に取り入れていきたいこと、意識していきたいことを各グループで話し合い、全体に発表しました。
「人前で話すのが苦手な人も含めて、みんなが楽しいと思える雰囲気づくりをしたい!」、「このイベントをきっかけに、私たちの学校でもルールメイキングに取り組みたい!」など、お互いの意見に刺激を受け、それぞれの今後の目標を共有できました。
イベントで印象的だったこと
特に印象的だったのは、ルールメイキングで育まれる力についてのワークショップです。
この時、私が思う、ルールメイキングで育まれそうな力は、「対話力」「発想力」「行動力」の3つでした。グループ内で意見を交換していくと、1番多かったのは、私もあげていた「発想力」でした。
普段は発想力が育まれているなとはあまり考えませんが、今回のようにありえそうでありえなさそうな話をして、「対話っておもしろい!」と思えた時に実感します。「30年後には車は空を飛んでる!」のようなおもしろいと思えるなにかを思いつき、誰かに伝えることで「発想力」が身についていくのかなと思いました。
また、すごいなと感心したのは、愛媛大学教育学部附属中学校から参加していた3人の生徒です。
事例発表では、原稿を「読む」のではなく、「これが私たちの取り組みです!」というメッセージを届けられたようなプレゼンテーションで、本当に圧巻でした。
今もまだまだですが、私が中学生の時は絶対にできなかったことなので、こういう風なプレゼンテーションを見習いたいなと思いました。
私のこれからのルールメイキング
丹原高校は再編整備計画により、数年後には統廃合されてしまいます。この先、丹原高校という名前がなくなってしまうのはとても寂しいですが、先輩方が受け継いできた丹原高校のルールメイキングを地域全体に広げていきたいです。
ルールメイキングは、「楽しい」から「やってみたい」が生まれるものだと思います。「やってみたい」に出会うことで、さまざまなヒト・モノ・コトに出会い、「できない自分」が「できる自分」に変われると私自身も経験しました。
これからも「やってみたい」に積極的に手を伸ばし、自分のスキルアップにつなげ、「自分を創る」「地域をつくる」を目標にルールメイキングに取り組んでいきたいです。
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