【ルールメイカー育成プロジェクト2021】 実証事業校を10校募集開始!


生徒主体で校則・ルールを見直す活動を通じて学校改革に取り組みたい学校を募集!

NPOカタリバでは、既存の校則やルールに対して生徒が主体となり、先生・保護者などの関係者との対話を重ね納得解をつくること(ルールメイキング)を通して、課題発⾒・合意形成・意思決定をする⼒を高めていく「ルールメイカー育成プロジェクト」に取り組んでいます。

2020年度、カタリバは経済産業省の「未来の教室実証事業」に採択され、岩手県立大槌高等学校と私立安田女子中学・高等学校(広島県)、私立新渡戸文化中学高等学校(東京都)をモデル校として、実践を研究してまいりました。モデル校の先生からは、「生徒の今まであまり見られなかった成長が見られた」という声や、「生徒はもちろんのこと、教員にとってもより良い校則になった」、「教員同士で対話する機会になった」などの声が上がっています。

2021年度より2年目に入る本プロジェクトでは、新たな先進モデルを共に作り上げる「ルールメイキング・実証事業校」を10校募集します。本プロジェクト導入に関する費用負担はございません。生徒主体での校則・ルールの見直しを通じて、生徒の市民性(シティズンシップ)を育み、対話的な学校づくりに取り組みたい学校からのご応募をお待ちしております。

募集の背景

昨今、「校則」についてのニュースを目にする機会が増えてきました。頭髪に関する校則「ツーブロックの禁止」など、生徒の学校生活に大きな影響を与える校則やルールについて、違和感の声が上がり、大きな話題になっています。

しかし、校則・ルールへの関心が高まり、変化への声が多く上がっても、校則・ルールを実際に変えていくことへのハードルは高く、“変わらない”校則・ルールは学校の当たり前として存在しています。

一方で、校則・ルールの緩和の動きも起こり始めています。昨年3月には佐賀県教育委員会が県立高校に校則の見直しを求める通知を出しました。同6月には文部科学省は中学生が学校に携帯電話を持ち込むことを条件付きで認めることを検討し、その際、学校側と生徒、保護者が合意した上でのルール作りを求めました。これまで「変わらない」と思われてきた校則・ルールにも、変化が生まれつつあるのかもしれません。

予測不能な未来を生き抜く力が全ての若者に求められる中、日本の中高生の多くが自己肯定感が低く、また「自分が参加することで社会を変えられる」という感覚を持てずにいます。中高生にとって身近な社会である校則・ルールについて、多様な意見と出会い対話的に見直し、作り合うことは「自分たちの手で何かを変えることができる」という大きな経験になります。

そこでカタリバは、学校の校則・ルールに焦点をあて、生徒・先生・保護者などが対話と調査を重ね、見直し、納得解をつくることを通して学ぶ「ルールメイカー育成プロジェクト」を立ち上げました。

※プロジェクトの流れ

ルールメイキングプロセス


次年度は、ルールメイキングの取り組みを全国に広げ、大きなムーブメントへつなげていきたいと考えております。そこでこの度、カタリバをはじめとした外部人材と連携し、一緒に校則・ルールについて対話・見直す新しい学校の当たり前を作っていく実証事業校を募集することにしました。

求めたい学校像

・生徒主体によるルールメイキングに意義を感じている
・校内の理解や協力を得て、ルールメイキングを実施できる
・NPOカタリバをはじめとした外部人材と協働してルールメイキングを推進できる
・校長より命を受けた教員等を校内コーディネーターとして配置できる
 ※校内コーディネーター:校内調整・生徒の活動の伴走や支援など担う
・参加校合同で実施する研修会や交流会、各種イベント等に生徒を参加させることができる(オンライン含む)

募集要項

・プロジェクト参加期間:・2021年4月〜2022年3月
・対象校:中学校・高等学校(私立・国公立問わず)
・募集学校数:10校
・参加規約:こちらからご確認ください
・選考プロセス:
 ▶︎応募フォームよりお申し込み
 ▶︎書類選考
 ▶︎面談(生徒の参加も可能です)
 ▶︎4月1週目ごろまでに結果連絡
※予定定員に達し次第を募集を終了いたしますので、お早めにご応募ください。(面談はお申し込みがあり次第随時行います)

 ▶︎ご応募は以下の申し込みフォームよりお願いします
 ※本イベントの受付は終了いたしました

・実証事業校お申込みフォーム

選考結果連絡後の予定

・4月中旬:プロジェクト開始に向けた研修会
・4月下旬:モデル事例・プロジェクト計画共有会
・5月上旬:プロジェクト計画書の提出
・6月:教員向け研修会
・7月:生徒向けプログラム開始
※こちらのスケジュールはあくまで現時点での予定であり、変更される可能性があることご了承ください。

認定非営利活動法人カタリバについて

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 : 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町)/災害緊急支援(西日本豪雨・台風19号災害・熊本豪雨災害)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市・島根県益田市)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区)
URL :  https://www.katariba.or.jp/

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