【生徒・基礎編】困った時に!よりよいルールメイキングのためのヒント集 Vol.1

お知らせ

みなさん、こんにちは!インターンとして広報を担当している横瀬です。

「ルールメイキング活動をやってみたいけれど、そのステップが分からない…」「どうしたら先生と対等な対話ができるのだろう?」「もっと全校生徒に活動を知ってもらいたい!」

学校によっては、ルールメイキング活動が3年目に突入しているなかで、私が気がついたことがありました。それは、

活動する学校が共通して直面する悩みや課題がいくつかあるということ、その一方で、対応の方法や試行錯誤のようすは、学校ごとにさまざまで、沢山のアプローチの仕方が生まれているということです。

この連載では、活動する多くの生徒が直面してきた or している「お悩み」とそれに対して各校がどう対応してきたかを「\ヒント/」としてまとめています。また、より詳しい内容は、関連する記事やYouTube動画などのリンクから知ることができます。

【生徒・基礎編】として今回特集したのは、次2つです。

  • 活動のスタートダッシュを切る際のヒント
  • 先生と生徒が対等に対話するためのヒント

※【生徒・発展編】はこちら!
※【先生・基礎編】【先生・発展編】はこちら!

実用的なツールボックスとしてはもちろん、悩みを抱えているのは自分の学校だけではなく、ほかの学校も色々な形で頑張っているんだ!とモチベーションにもなればと思います。

活動のスタートダッシュを切る際のヒント

1人ででも校則見直しに取り組みたい!

こんな悩みありませんか?
見直したい校則があるけど、まだ仲間や担当の先生は見つかっていない。
まずは一人ではじめようかな…。でもまず何からめたらいいか分からないし、わたしでもできるかな?

\ ヒント /
校則を変えることに関心をもっている先生・生徒もいるはず」と信じて、一対一で先生や生徒と校則についてざっくばらんに話してみることをおすすめします。「校則についてどう思うか」「学校について、どういうところを改善した方がいいか」等、まずは「対話」ではなく「インタビュー」をするようなつもりで話すことをおすすめします!

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活動メンバーの足並みがそろわない…

こんな悩みありませんか?
メンバーの多くは学校のほかの活動にも参加しており、
ルールメイキングに充てられる時間が限られている。定期的、継続的な話し合いが難しい。

\ ヒント /
第三者である、カタリバ「みんなのルールメイキング」の存在によってモチベーションUP!
まずは先生の力を借りながら、「プロジェクト」としてどうしていきたいかを話し合うことからはじめてみましょう。

カタリバでは年に数回、全国でルールメイキングに取り組む中高生向けの交流会を実施しているので、みんなで参加してみることでモチベーションや団結力が高まるかもしれません。

▼ より詳しく!

校則が見直されるまでのプロセスを具体的に思い描きづらい。

こんな悩みありませんか?
いつ/何から/どういう過程で見直していけば良いのだろう…
すでに活動している学校を参考にしたい。

\ ヒント /
1.カタリバの動画教材をチェック!
STEAMライブラリー「みんなのルールメイキング」教材ページには、ルールメイキングを行ううえで役立つ動画教材コンテンツ・資料が掲載されています。
また、同サイト内の『教員ガイド』では、次のように実践校の具体例とともに詳しく説明されています(※教員向け)。さらに、みんなのルールメイキング公式YouTubeチャンネルにも、「ルールメイキング動画教材」や過去イベントのアーカイブ動画等が公開されています。

2.実践事例をチェック!
公式YouTubeチャンネルで公開されている過去イベントのアーカイブ動画では、全国各地の実証校の発表も見ることができます。
https://youtube.com/watch?v=EqnvG6wIe5M%3Frel%3D0
また、本サイトの「記事一覧」には、実践校の生徒・先生へのインタビュー記事、活動事例が多数紹介されています。これらに一度目を通してみると、今後のアクションをイメージでき、全体で意識を合わせやすくなるでしょう。

みんなが納得できる校則を目指したいけれど、意見が沢山あり過ぎる!

こんな悩みありませんか?
限られた時間やリソースの中で活動を進めるには?

\ ヒント /
どの校則を見直すか決めるために、まず選定基準を明確にする
例えば、選定基準には、重要性・緊急度・実現可能性などや、建学の精神や学校教育目標との関係などが考えられます。その際、メンバーでルールメイキングに取り組む目的・目標や、 目指したい学校像・生徒像を話し合ってもよいでしょう。また、すぐに多数決で決めたり、 誰かの大きな声で決めたりするのではなく、 一人ひとりが納得できる形で決めることを心がけることが大切です。

▼ より詳しく!

先生と生徒が対等に対話するためのヒント

先生と生徒の話し合いが「ああ言えばこう言う」の論争にとどまっている…。

こんな悩みありませんか?
見直したい校則についてリサーチを重ね、先生たちの前でプレゼン発表したけれど、
本質ではない部分を突っ込まれたり、生徒側の問題意識とずれたところで議論が進んだり…。
もっと前向きで建設的な話し合いをしたい。

\ ヒント /
プロジェクトのはじめに「最上位目標」をつくり、いつでも立ち戻る
プロジェクトを開始する際に、なんのために校則を見直すのか、どんな学校にしたいのか等を踏まえた「最上位目標」を決めてみましょう。こうすることで、活動途中で迷いや悩みが生じても、立ち返りやすくなります。

例えば、大阪夕陽丘学園は「ああ言えばこう言う」の論争に陥りそうになったときは、あらかじめ決めておいた「生徒の心身に問題を引き起こしているもの」と「学校の方針である“自律した学習者の育成”に背いていないもの」という2つの軸に立ち戻っているそうです。

「最上位目標」を決める際には、カタリバが生徒・先生・サポーター(有識者)とともに、校則見直しで大切にしたい指針をまとめた「みんなのルールメイキング宣言」も活用してみてください。

▼ より詳しく!

「自由に意見を言い合おう!」でも意見が出てこない…

こんな悩みありませんか?
これまで生徒主体の話し合いの機会がほとんどなかったため、
いざ自由に話し合おうとしても、「何を言ったら良いのだろう…」
という空気が漂って、なかなか進まない

\ ヒント /
1. 話し合いの前にチームビルディングを行う
例えば… A4の白紙に、名前と“自分に由来するキーワード”を書いて自己紹介。先輩・後輩関係なく、あだ名で呼び合う。 

2. まずは隣の人と話し合ったり、付箋に自分の考えを書き出したりする
いきなり全体で対話をはじめるのはなかなか難しいもの。まずは発言のハードルを下げて、話し合いのきっかけをつくることがポイントです。

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先生方と対等に話し合うには、具体的に何からはじめたらいいのだろう…

こんな悩みありませんか?
対等な話し合いの大切さは分かったけれど、どうしても
「何でも答えを知っている先生」と「教わる生徒」という関係性が抜けない…。
もっと腹を割って話し合いたい!

\ ヒント /
まずは日頃の関係づくりから!
1. 日ごろから先生方に挨拶をするなど、小さなことから実践し、気軽に話し合える関係を築きあげる 
2. 先生方への感謝の気持ちを忘れず、信頼関係を築く

「生徒たちに校則見直しを任せても大丈夫」と思ってもらえるように、このように日頃から先生たちとの距離を縮める工夫をしてみると良いかもしれません。

▼ より詳しく!

ヒント集はいかがだったでしょうか?

充実したQ&A集にしていきたいと思っていますので、ぜひ次回の【生徒・発展編】もチェックしてみてください!
発展編は「全校生徒・保護者・地域を巻き込むヒント」「心配や懸念の声を乗り越えて納得してもらうためのヒント」「楽しく活動するためのヒント・そのほか」を取り上げています。

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